标日中级下册——第31课-栄転の話-课文
一 课文主题
课文:蜘蛛の糸/クモの糸(くものいと):蜘蛛丝
二 课文内容
2.1 第一段
日语:
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」は、日本人ならたいていの人が知っている有名な小説だ。この小説の中で、地獄で苦しむ罪人カンダタは、はるか高い極楽から下がってきた1本の蜘蛛の糸を上っていくが、欲を出したために糸は切れてしまい、再び地獄に落ちてしまう。ここで蜘蛛の糸は、細く切れやすいものの象徴として使われている
翻译:
芥川龙之介《蜘蛛丝》是日本几乎无人不知的著名小说。在这篇小说里,在地狱受苦的罪人犍陀多顺着从遥远高空的极乐世界垂下来的一根蜘蛛丝往上爬,但由于显露出贪婪,蛛丝断了,他再次掉落地域。这里的蛛丝用来象征纤细易断的东西。
生词:
- 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ):芥川龙之介
- 蜘蛛の糸(くものいと):蜘蛛丝
- 有名な小説(ゆうめいなしょうせつ):有名的小说
- 地獄(じごく):地狱
- 苦し(くるし):痛苦
- 罪人(ざいにん):罪人
- カンダタ(かんだた):犍陀多
- 極楽(ごくらく):极乐世界
- 下(くだ)って:退后
- 上(のぼ)って:爬上去
- 欲を出す(よくをだす):贪得无厌
- 切(き)れて:断开
- 再び(ふたたび):再次
- 落(お)ちて:掉下来
- 細く切れ(ほそくきれ):切成细条
- 象徴(しょうちょう):象征
2.2 第二段
日语
しかし、蜘蛛の糸というのは決して弱いものではない。弱いどころか、我々が普通思っているよりもずっと丈夫なものである。もちろん、人間を支えるとなると1本の糸では無理だが、実際に蜘蛛の糸で人間の体を支えることに成功した例がある。ある研究者が、約19万本のコガネグモの糸を束ねて、長さ約10㎝、太さ2.6mmのロープを作り、それを使って直径約8㎝の輪を作った。そして、この輪で木にハンモックを吊り下げ、自ら乘ってみた。すると、ハンモックは落ちることもなく、ぶらんこのように揺らしても、糸は少し伸びただけだったという。それもそのはず、実は、同じ太さで比べれば、蜘蛛の糸は鉄の数倍も強く、ナイロンと同程度、あるいはそれ以上の伸縮性を持っているのだ
翻译
然而,蜘蛛丝绝不是脆弱的东西。非但不脆弱,而且是远远超出我们一般想象的非常结实的东西。当然,如果要撑起一个人的重量,一根蛛丝是不可能的,但是事实上真有用蜘蛛丝成功撑起人体的实例。据说,一位研究人员把19万根黄金蜘蛛的蛛丝扎在一起,制成一根10厘米长,2.6毫米粗的绳子,再用这跟绳子结成一个直径为8厘米的环。然后用这个环把一张吊床挂在树上,并亲自坐了上去。而吊床并没有掉下来,即使像秋千那样摇晃,蜘蛛丝也只是稍微拉长了一些而已。这其实并不奇怪,事实上,如果以同样粗细做比较,蜘蛛丝的强度比钢丝要大数倍,和尼龙绳差不多,伸缩性甚至优于尼龙绳。
生词
- 決して弱い(けっしてよわい):绝对脆弱
- 我々(われわれ):我们
- 普通思って(ふつうおもって):一般认为
- 人間を支える(にんげんをささえる):支撑人类
- 実際(じっさい):事实上
- 成功(せいこう):成功
- 例が(れいが):比如
- 研究者(けんきゅうしゃ):研究者
- コガネグモの糸を束ね(こがねぐものいとをたばね):把棉线捆起来
- 長さ約(ながさやく)10cm:长约10厘米
- 太(ふと)さ2.6㎜:粗细2.6mm
- プレートを作り(プレートをつくり):制作绳索
- 直径約(ちょっけいやく)8cm:直径约8厘米
- 輪(わ)を作(つく)った:围了一个圈
- 輪(わ)で木(き)に:轮子在树上
- 吊り下げ(つりさげ):悬挂
- 自ら乗って(みずからのって):自己乘坐
- ハンモック(はんもっく):吊床
- 揺(ゆ)らして:摇晃
- 少し伸び(すこしのび):稍微伸长
- 同じ太さ(おなじふとさ):相同粗细
- 鉄の数倍(てつのすうばい):铁的数倍
- ナイロンと同程度(ないろんとどうていど):和尼龙差不多
- 伸縮性を持って(しんしゅくせいをもって):具有伸缩性
2.3 第三段
日语:
このような蜘蛛の糸の優れたは昔からよく知られており、世界各地で蜘蛛の糸を利用する様々な試みがなされてきた。しかし、成功した例は皆無だ。その原因は、蜘蛛の糸を大量に生産することの難しさにある。肉食の蜘蛛のえさを確保するのは大変だし、縄張り意識の強いクモは、共食いすることもある。
翻译:
蜘蛛丝的这种优越品质很早就为人熟知。一直以来,世界各地利用蜘蛛丝做过各种各样的尝试,而成功的例子却是零。其原因在于大量生产蜘蛛丝是一件极其困难的事情——首先,为肉食动物蜘蛛提供充足的饵料保证就很不容易,加上蜘蛛的领地意识极强,常常会自相残杀。
生词
- 優れた性質(すぐれたひんしつ):优良的性质
- 昔(むかし)から:自古以来
- 世界各地(せかいかくち):世界各地
- 様々(さまざま):各种各样
- 試み(こころみ):尝试
- 成功(せいこう)した例(れい)は皆無(かいむ)だ:没有成功的例子
- 大量に生産(たいりょうにせいさん):大量生产
- 肉食の蜘蛛(にくしょくのくも):肉食蜘蛛
- 確保(かくほ):确保する
- 縄張り意識(なわばりいしき):地盘意识
- 共食い(ともぐい):同食
2.4 第四段
日语:
クモを利用して大量に糸を生産するのが難しいなら、蜘蛛の糸同じ構造を持つ糸を人工的に作ればいい。実際、世界各国の大学や企業が「蜘蛛の糸」を人工的に作る方法を研究している。もちろんこれも簡単ではないのだが、少しずつ実用化に近づきつつある。もしこのような研究が成功するとすれば、人類は、鉄よりも強く、しかもナイロンと違って分解されやすいので、環境への影響も少ない、夢のような繊維を手に入れることになる
翻译:
既然利用蜘蛛来大量生产蛛丝很困难,那么人工制造与蛛丝同样构造的人造蛛丝好了。实际上,世界各地的大学、企业都在研究人工生产“蜘蛛丝”的方法。这当然不是一件容易的事,但正在朝着实用化方向逐步靠近。假如这类研究取得成功,人类将获得一种强度胜过钢铁,且与尼龙不同,自身易于分解,对环境影响小的梦想纤维。
生词:
- 構造を持つ糸(こうぞうをもついと):具有结构的线
- 人工的(じんこうてき):人工的
- 実際(じっさい):事实上
- 世界各国(せかいかっこく):世界各国
- 企業(きぎょう):企业
- 方法を研究(ほうほうをけんきゅう):研究方法
- 簡単(かんたん):简单
- 実用化(じつようか):实用化
- 研究(けんきゅう)が成功(せいこう):研究成功
- 人類(じんるい):人类
- 鉄(てつ)よりも強(つよ)く:比铁更强
- 分解(ぶんかい):分解
- 環境(かんきょう)への影響(えいきょう):对环境的影响
- 繊維(せんい)を手(て)に入(い)れる:获得纤维